SHIPS 銀座店40周年<br>〜開店当時のエピソードを探る〜

SHIPS 銀座店40周年
〜開店当時のエピソードを探る〜

1977年10月10日にSHIPS銀座店が開店してから間もなく40年を迎える。その歴史は、「ミウラ&サンズ」が「SHIPS(シップス)」へと生まれ変わってからの軌跡そのものだといえる。この大きな節目に、あらゆる変遷を最前線で体験してきたベテランスタッフの雨宮教夫に、銀座店オープン当時の貴重な話を語ってもらった。文字通りSHIPSの船出とは、どんなものだったのか? 

雨宮教夫_2

雨宮が指差す方向が、かつてSHIPS銀座店があった場所です。現在の銀座店の道を挟んだ向かい側。ちなみに現在は、インポートのシューズショップになっています。

雨宮教夫_1

「10月10日は、すごい雨の日だったので よく覚えています」

——雨宮さんは、渋谷の「ミウラ&サンズ」のときからお店に立っていらっしゃったそうですが、当時はどんなお店だったのでしょうか?

「スタッフはみんなアメリカンカジュアルでした。ロン毛でウエスタンシャツに、フレアジーンズを穿いて(笑)。ミウラ&サンズができた当時は、アメリカはまだベトナム戦争をやっていましたし、ヒッピーやサーファー風のスタイルが持てはやされていました。それがベトナム戦争が終わって、アメリカが保守化していくなかで、ファッションもどんどん変わっていくんですよ。まさにSHIPS銀座店ができた1977年は、そういう転換期の真っ只中だったと思います」

——ファッションが変わっていったというのは、具体的には、どう変化したのでしょうか?

「ラルフ ローレンが出てきたりして、新しいトラッドが出てきましたね。それで今までのミウラ&サンズのようなお店ではなくて、銀座で新しいお店を作ろうということになったんです。商品構成も、大まかにいえば、これまでのデニム中心から、金ボタンのブレザー、チノパン、コールハーンのローファー、に変わりました。スタッフもロン毛を切らされましたし(笑)。銀座店がオープンした10月10日は、すごい雨の日だったのでよく覚えていますよ。前日の夜にショーウィンドウの大きなガラスがようやく届いて、スタッフもみんな何をどうディスプレーしていいかもわからなくて(笑)」

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——当時、銀座には、まだセレクトショップはあまりなかったのでしょうか?

「そうですね。当時は、テイジンメンズショップ、あとはモビーショップというお店もありましたけど、まだ、セレクトショップが出店するようなエリアではありませんでした。だから銀座店を出した当時は、全然人が来なかったですよ」

——そうなんですね。銀座は人が多いですし、話題性は十分あると思うのですが?

「ミウラ&サンズが銀座でやりだしたということで、多少は話題にはなりましたけど、認知されるまでには、やはり時間は必要でした。渋谷に通ってくださっていたお客さんも銀座に来てくれたんですが、“なんで、こんなお店なの?”というリアクションでしたよ」

——商品構成がまったく変わったということですね。

「そうです。渋谷でヒッピーカルチャーが好きなお客さんをターゲットにしていたのに、銀座でトラッドショップをやったところで全然受け入れられなかったんです。始めた頃は大変でしたね」

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「変化しているアメリカのファッションや 文化を日本に伝えようとしたんですよ」

——当時の銀座店は、今のような内装だったんですか?

「当時は、LAにあったアットイースというお店の内装を参考にしていました。 確かUCLAの近くにも別店舗があったと思います。LAのトラッドショップだったんですが、そのお店に影響を受けて内装にはレンガを使いましたね。それまではウッドを使ったお店が多かったですから、当時としては珍しかったと思いますよ」

SHIPS銀座店内装_1

内装にレンガを使用するのは、当時としては珍しいスタイル。LAのトラッドショップがイメージソースになっていました。

——なるほど。とはいえ、銀座店ができた77年は、もう日本ではVANに代表されるトラッドブームは去ったあとですよね。そのタイミングでトラッドをやるのは、難しそうだと思うのですが?

「確かにそれはありましたね。でも日本のトラッドブームというのは、アメリカの文化を日本風にアレンジした部分が大きかったんですよ。銀座店でやろうしたのは、そうではなくて、“今現在のアメリカのトラッドはこうだよ”という、リアルな提案です。変化しているアメリカのファッションや文化を日本に伝えようとしたんですよ」

——そういうことなんですね。それが定着するまで、どのぐらい時間がかかったんですか?

「最初の1年は全然だめでしたけど、少しずつ文化人やトラッド好きな方が足を運んでくれるようになりましたね。認知され始めるとブレザーやチノパンは売れるようになっていきました。とはいっても当時は1ドルが360円の時代ですから、売るのは簡単ではありませんでしたよ」

——そんな苦労があったんですね。

「ただ、メンズショップを2年ほどやってからレディス商品も売り始めたんですが、トムソンというブランドのチノのスカートを売り出した時点で、ブームが訪れたんです」

——銀座店でレディスも取り扱っていたんですね。

「そうです。とにかく売れて、夕方の6時過ぎになるとお店のなかに女性のお客さんしかいない(笑)。しかも入れない人がたくさん外に溢れるという状況でした。そういうことがあって、銀座一丁目にレディスのショップを出したんです」

——そういう経緯があったんですね。

「それからメンズの認知度も上がっていきましたから、レディスが売れたのも大きなターニングポイントの一つではありますね」

——銀座店ができた当時は、まさに激動の時代だったんですね。

「そうですね。アメリカのファッションも大きく変わる時期でしたし。ミウラ&サンズからSHIPSに変わった当時は、そんな手探りの連続でしたよ。銀座店は、まさにその出発点です。アメリカや世界が目まぐるしく変わっていくなかで、SHIPSも同じく変わりながら、いろいろなものを吸収して前に進み出した。そんな感じだったと思います」

SHIPS 銀座店40周年 〜開店当時のエピソードを探る〜

SHIPS 銀座店40周年を記念して、“スタイリッシュ・スタンダード”を体現した別注アイテムが発売されます。
その一部を厳選してご紹介!

Alden_1

SHIPSの設立当時から展開しているブランドの一つ。今回発売するのは、ローファー、プレーントゥ、ウィングチップの3型。ネイビーブルーのクロムエクセルレザーを採用したアッパーにブラウンのアウトソールやシューレースが美しく際立つ限定デザイン。

ローファー ¥84,000(+tax) / Alden for SHIPS
プレーントゥシューズ¥84,000(+tax) / Alden for SHIPS
ウィングチップシューズ¥84,000 (+tax) / Alden for SHIPS

INVERTERE_1

英国最古のファブリックメーカー“Joshua Ellis”の生地の中でも、最高クラスのカシミヤを採用したダッフルコート。柔らかでしっとりと身体になじむ着心地の良さは、まさに極上です。

ダッフルコート¥200,000(+tax) / INVERTERE for SHIPS

 ENGINEERED GARMENTS_1

イタリア製スーパー100’s仕様のウーステッドフランネルを採用したスーツ。ワークテイストのジャケットとシャーリング仕様のパンツは、リラックスムードを醸し出します。色は深みのあるブラック。インラインよりもポケット数を増やしているのもポイントです。

スーツ ¥99,000(+tax) / ENGINEERED GARMENTS × SHIPS

LAVENHAM_1

SHIPSが別注したモデル“ケジントン”。ロロ・ピアーナのレインシステム素材を使用し、身幅はすっきり、やや着丈を長くしたオリジナルシルエットで仕上げています。まさに機能と高いデザイン性を兼備した特別仕様です。



コート ¥75,000(+tax) / LAVENHAM for SHIPS

Stefanobogi_1

イタリア・ミラノの専業メーカーが手がけたカシミヤ仕様のソリッドタイ。セッテピエゲという芯地を一切使わずにソフトに仕上げたミニマルな意匠は、Vゾーンで上質な存在感を放ちます。定番色のネイビーとグレーをセレクト。

ネクタイ各¥24,900(+tax) / stefanobigi for SHIPS

Valditaro_1

イタリアはパルマに拠点を置く、クラシコ・イタリアを象徴する大型ファクトリーブランド。今回手がけたのは、グレンチェックの3ピーススーツ。 サキソニーウールの柔らかな風合いに、フルキャンバスを採用したボディは、シーンを選ばず活用できます。チョークストライプバージョンも展開。

スーツ ¥148,000(+tax) / Valditaro

SHIPS 銀座店40周年 〜開店当時のエピソードを探る〜
SHIPS GINZA 40th ANNIVERSARY AROMA

10月6日(金)~SHIPS 銀座店にて税込み3万円以上お買上いただいたお客様を対象に、 香りのある空間をプロデュースする@aromaのアロマオイルとリードのセットをプレゼントいたします。100%天然のエッセンシャルオイルのみをブレンドした、上質アロマの心地よさをお楽しみください。
※数に限りがあり先着となりますので、予めご了承ください。

SHIPS 銀座店40周年 〜開店当時のエピソードを探る〜