音SHIPS<br>-注目アーティストの友だち巡り・鈴木健人(never young beach)編-

音SHIPS
-注目アーティストの友だち巡り・鈴木健人(never young beach)編-

毎号、ゲストの方にお友だちを紹介いただき、注目アーティストを数珠つなぎにしていく本企画。第13弾は、ZOMBIE-CHANGさんの紹介でネバヤンことnever young beach(ネバーヤングビーチ)のDr.鈴木健人さんが登場! あまり語られてこなかった自身のヒストリーを中心にお届けします。

鈴木健人(never young beach)1

ドラムを始めたのは大学からなんです

――ZOMBIE-CHANGさんからご紹介をいただきまして、今日はよろしくお願いします。鈴木さん単独のインタビューってあまりないんじゃないですか?

鈴木 そうですね、今日が初めてです(笑)。

――ご紹介いただいたZOMBIE-CHANGさんとは、どういう感じでお知り合いになったんですか?

鈴木 もともとは、メンバーの(安部)勇磨が友だちで。最近は家も近いし、彼女がバンドセットで出演するときに手伝ったりしています。

――明るくていい子ですよね。

鈴木 天真爛漫ですね。スタジオとかでも急に歌い出したりして面白いですよ。

――彼女が作る音楽はどう思いますか?

鈴木 初めて音源を聞いたときは、ポンキッキーズを観ているような、おもちゃ箱をひっくり返したような曲が多いなと思いました。基本的には打ち込み系のダンスミュージックだと思うんですけど、わりと牧歌的というか、子どもが聴いても楽しめる音楽ですよね。

――確かに、柔らかい世界ですよね。ところで、鈴木さんはいつくらいからドラムを始められたんですか?

鈴木 昔から音楽は好きだったんですけど、楽器を始めたのは大学からなんです。音楽サークルにも所属しましたけど本格的な感じではなくて。基本的にひとりで練習をしていました。

――でも、音楽好きで楽器に憧れて、いきなりドラムっていうのは珍しいですよね。

鈴木 小学校のとき「いろんな楽器に触れみよう」みたいな音楽の授業があって。最初はトランペットをやりたかったんですけど全然吹けなくて。そのとき、音楽の先生から「リズム感は良さそうだから、打楽器をやってみたら?」と言われたんです。その記憶が残っていたので、ドラムをやってみようかなって。

――先生の何気ないひと言があとになって効いたんですね。とはいえ、ドラムって難しいですし、バンドの要でもありますよね。

鈴木 最初は思い通りに手足が動かなくて苦労しました。ドラムがダメだとバンドの音も悪く聴こえてしまうんですよ。なので、練習はかなりしました。

――練習は独学だったんですか?

鈴木 そうですね、YouTubeを参考に。海外ドラマーの人って、よく練習方法の動画をアップしているですよ。ライブで叩いている後ろ姿を撮影している動画とか、そういうのを観ながら勉強しましたね。

――誰の動画が一番参考になりましたか?

鈴木 Galactic(ギャラクティック)ってバンドに、STANTON MOORE(スタントン・ムーア)というドラマーがいるんですけど。彼があげている教則動画はよく観ました。多くの人は上級者向けのテクなんですけど、彼は初歩からやってくれるので基礎が勉強できるんです。

Beginner Drumset Lessons: Lesson #3 Excerpt - Play-Along Track

バンドが進んで行く流れが速すぎて、最初は現実感がなかった

――そこからどうやって、never young beachに加入することになったんですか?

鈴木 never young beachは、もともと勇磨(Vo.,Gt.)と松島(Gt.)の宅録ユニットだったんです。「彼らがバンド編成でライブをやりたいらしいよ、メンバーを探してるよ」って友だちから聞いて、面識がないまま連絡をしたのが最初ですね。

――ほぼ初めてのバンドがnever young beachだったんですか?

鈴木 そうですね。趣味の延長みたいなバンドは組みましたけど、本格的なバンドは初でした。

――それは凄い! すぐに溶け込めましたか?

鈴木 同じタイミングで、Gt.の阿南(智史)と、Ba.のたっさん(巽 啓伍)も入ってきたんで。でも、最初はみんな軽い気持ちだったんですよ。そこからライブを続けて、気づいたらずっと一緒にいた感じです。

――2014年に参加されて、翌年発表した1st.アルバム『YASHINOKI HOUSE』がすぐに話題になったじゃないですか。そのまま現在まで快進撃を続けられていて。

鈴木 1st.アルバムを出して、すぐにフジロックも出させてもらって。そのままツアーも始まって、さらに2nd.アルバム『fam fam』のレコーディングと、流れが速すぎちゃって最初は現実感がなかったです。2nd.アルバムのレコーディングくらいから、ようやく自分の置かれた状況と向き合えるようになって。

――当時はまだ大学生だったんですか?

鈴木 1st.アルバムを出した年に大学を卒業して。結局、就職活動はしなかったんです。

――そこは悩みましたか?

鈴木 めっちゃ悩みました。

――『YASHINOKI HOUSE』の評判が良くても、そのままミュージシャンとして生きて行くのかは別問題ですもんね。

鈴木 しかも、「ミュージシャンになるぞ!」っていう明確なヴィジョンを持っていたわけでもないので。そんな自分がやってもいいのだろうか、安定しない職業を選んでいいのだろうかという不安もあって。でも、音楽が好きで、やっていて楽しかったので、一回飛び込んでみようと。

SURELY

明るい未来

鈴木健人(never young beach)2

細野晴臣さんやThe Strokes(ザ・ストロークス)はみんな共通して大好き

――never young beachは、「西海岸のはっぴいえんど」とも言われていて。西海岸系のインディーサウンドと、ニューミュージック的な日本語詞のMIX具合いが面白いんですけど。メンバーの音楽的趣味はどうなんですか?

鈴木 勇磨がメロディラインや詩の世界を持ってくるんですけど、みんな好きなバンドはバラバラですね。なので、それぞれが自分のバックボーンを踏まえて鳴らしていて、そこが奇跡的なバランスを生んでいる感じです。でも、細野晴臣さんやThe Strokes(ザ・ストロークス)はみんな共通して大好きですよ。

――勇磨さんの歌詞の世界はいかがですか?

鈴木 インタビューなどで、「詞に嘘を書きたくない」とよく言っているんですけど。あれは本当なんだなって思いますね。それは、3rd.アルバム『A GOOD TIME』で改めて感じました。自分の経験、見たもの触れたものを、自分なりに解釈して作っているんだろうなって。

――では、一緒にいる時間が長くなるほど、詞の共感度も増してくる感じですか?

鈴木 そうですね。最近は家も近くなってよく遊んでいるんですけど。この歌詞は、あの場面なのかなって思うことはたまにありますね。

――ちょっとファッションの話も聞きたいのですが、洋服を自分で選ぶようになったのはいつ頃からですか?

鈴木 高校生の頃はファッションが好きで、ロックバンドに憧れて革ジャンとかも買ったんですけどね。全然似合わなくて(笑)。大学に入ってからは、勉強を頑張っていたんで洋服屋には行かなくなってしまったんです。バンドを始めてから、メンバーに古着屋さんを教えてもらったりして、また行くようになりました。

――どんな感じがお好きなんですか?

鈴木 主に古着なんですけど、Tシャツがすごい好きで。とくに動物柄が好きで、ライオンがいると買いがちですね(笑)。

――メンバーと一緒に買いに行くこともあるんですか?

鈴木 スタジオから近い下北沢や三軒茶屋の古着屋さんにみんなで行ったり。

――すごく仲がいいですね。では、最後にバンドとしての目標を教えてください。

鈴木 今年はフェスにもたくさん出させていただいて、いまはお客さんの層が広がっている状態だと思うんです。なので、どのライブでもベストを更新し続けるのが目標。初めて来てくれる人も、何度も観てくれている人も、みんなを飽きさせない演奏ができればと思っています。そうすれば、自然とバンドも大きくなっていくと思うんです。

――残りの全国ツアーも頑張ってください。今日はありがとうございました。

鈴木健人(never young beach)3

鈴木健人 | Kento Suzuki

1991年、東京都大田区出身。2014年にnever young beach(ネバーヤングビーチ)に加入。音楽好きになったきっかけは、高校時代に友人から借りたBLANKEY JET CITYのライブDVD。そこで中村達也氏の鬼気迫るドラムに圧倒され、さらにはロックバンド好きになるきっかけに。現在は、ドラムパターンのネタ集めも含め、ダンスミュージックなど幅広い音楽を愛聴している。

全公演SOLD OUTにつき、追加公演決定!
never young beach 3rdアルバム『A GOOD TIME』リリースツアー

『TOUR “A GOOD TIME” EXTRA SHOW』
with Special Guest(近日発表)

日時:2017.12/7(木)
場所:東京・新木場STUDIO COAST
前売り:¥4000(+1D)、1Fスタンディング & 2F指定席共通
時間:OPEN/18:30 START/19:30
http://neveryoungbeach.jp/info/