FC東京、偏愛図鑑 Vol.1

FC東京、偏愛図鑑 Vol.1

今回は、特定のモノやコトに強いこだわりや愛を持っている選手を紹介。廣末陸選手は幼少期から続けている「釣り愛」について。そして、FC東京のアカデミー出身で、現在もFC東京公式ケータイサイトに登録して毎日チェックしているという、「FC東京愛」が人一倍強い矢島輝一選手に話を聞きました。

「釣り愛」

廣末陸選手

幼稚園の頃から現在まで、釣りは欠かせない趣味

ーー今回はかなりの釣り好きということで登場いただいたのですが。釣りは小さい頃からやられているのですか?

廣末選手(以後、廣末) 幼稚園からやっています。父親がアウトドア派でよくキャンプ場に行ったり、近くの川に行ったりしていました。

ーーでも、地元は東京の北千住ですよね?

廣末 そうなんですよ。でも、家のすぐ近所に花畑(はなはた)運河という都内では有名な釣りスポットがあって。全然釣れないことで知られているんですけれど(笑)。ブラックバスが釣れる都内で唯一の場所でもあります。あとは鯉、レン魚、ナマズ、鮒とか。そこ以外にも、海や川にも行きます。

ーーどこに行くかはどう選ぶのですか?

廣末 川釣りは、関東でも車を走らせればすぐに行けるので身近なんです。海釣りの場合は、たいてい大分まで足を伸ばします。午前中練習で翌日がオフのときは、練習後の午後から飛行機に乗って別府温泉とかで一泊、翌日の朝イチから釣りをして魚を持って最終便で帰ることもあります。

ーーアクティブですね。でも、東京湾でも釣れるのになぜ大分なんですか?

廣末 父の実家が大分の佐伯で、中学生の頃に釣りをしようと船をチャーターしたところ、たまたま船長さんがサッカー好きの方で。以来、ずっと応援してくれて、高校選手権の決勝ではわざわざ埼玉スタジアムまで来てくれました。そういう縁もあって、海釣りのときは大分に行くようになったんです。温泉もありますしね。

ーー釣り道具もたくさんありそうですね。

廣末 竿はブラックバス用だけでもいろいろありますし、マグロを釣るようなものも含めて20本近くありますね。この竿は、なかでも一番こだわっているバス釣り用の一本。2000年頃に発売されたもので、当時は高くて買えなかったんですけどずっと欲しくて。お年玉を貯めて小3のときに知り合いから買いました。それを修理しながら現在も使っています。

釣れて嬉しかった思い出のある竿は、特別な一本になる

ーーこだわりはどこにあるのでしょう。

廣末 純正の穂先はチューブラという空洞のものなんですけど、ソリッドという中が詰まったものに変えてあります。ソリッドはしなやかに曲がるんですよ。魚って、喰いついたときに糸の抵抗がきついと違和感を感じて吐き出しやすい。でも、ソリッドは穂先が柔らかいので衝撃を吸収してくれて針がかかりやすいんです。

ーーそうなんですね。この竿に愛着がある理由は他にもありますか?

廣末 釣れて嬉しかった記憶のある竿って、特別な思い出になるんです。この竿であれば、小学生の頃、真冬の朝6時とかまだ暗い時間から花畑運河に釣りに行って、雪も降ってくるなか釣り糸を垂らしていたんです。ブラックバスは1日1匹釣れれば良いほうで、しかも冬は一番釣れない時期。そんな中、頑張って頑張って、最後の一投と思って投げたら本当に釣れたんです。しかも、50cm超えのブラックバスは一生に一度釣れるかどうかというレベルなんですけど、そのときかかったのが48cm!そのときに「これはやめられない」と思いましたね(笑)。これはそんな思い出のある竿です。

ーープロになって、金銭的に余裕ができてから買ったものはありますか?

廣末 ゴムボートとか船外機ですかね。でも、昔から道具にはこだわるタイプでハイエンド(最上級品)なものを選んで買っていたので。プロになったから高いものを買ったというよりは、すでに持っているもので十分ですね。

ーーハイエンド志向なのは理由があるのですか?

廣末 やっぱりモノが違うんですよ。カーボンの素材だったり、何トンの圧力で巻き上げているとか、そういう細かい部分が全然違います。安い道具でも釣れますけど、自分が思い描いた通りに釣るにはハイエンドなほうがいい。僕は、じっと待っていて釣れても嬉しくないタイプなんです。底のほうにいるからエビを食べているはずだとか、快晴だから日陰にいるだろうとか、水深何メートルのあたりにいるだろうとか、いろいろイメージしながらトライして釣れるのが一番気持ちがいい。その駆け引きが楽しいです。

釣りを楽しむ人がひとりでも増えて欲しい

ーーそこまで上級者だと、「釣りを教えて」という初心者を連れて行くのは苦だったりしますか?

廣末 苦じゃないですよ。釣りが大好きになってくれたら、いつでも一緒に行けるじゃないですか! 釣りっていろんな出会いがあるんです。僕が小学生のとき、ある男の子に話しかけて、すごく背が小さいから学年は下だと思っていたんです。そうしたら中学校に上がって同級生だと判明しました。釣りでしか会ったことがなかったからびっくりしましたよ。しかも、その後に僕のお兄ちゃんと向こうのお姉ちゃんが結婚するっていう縁まであって。

ーーそれすごいですね(笑)

廣末 他にもいろんな出会いがありますよ。一般的に、釣りって年配の方がやるイメージがあるのか「渋いね」とか言われるんですけど、僕らの釣りは、ひたすら投げて巻いて、イマイチだったら歩いて移動して、なんならクルマで移動しながらアクティブに釣りをします。そういう釣りもあることを知ってほしい。しかも、最近は道具も充実していて気軽に始められるので、ぜひみなさん釣りにチャレンジしてみてください!

「FC東京愛」

矢島輝一選手

FC東京でサッカーをするために頑張ってきた

ーーFC東京でサッカーをするために頑張ってきた

矢島輝一選手(以後、矢島) 小学校低学年のときに、味の素スタジアムで初めて東京の試合を観たんです。それ以来、東京が好きになりました。サッカーは5歳の頃からやっていて、漠然とサッカー選手になりたいとは思っていましたけれど、その試合を観てからはしっかりとした目標に変わりました。実際に東京のサッカースクールに通うようになったのは小5からで、その後U-15、U-18には通いましたが、トップチームには昇格できなかった。それで大学に行って、今年トップチームに加入することができました。

ーー子どもの頃はどんなふうに応援していたのですか?

矢島 基本的にはテレビで観ることが多かったのですが、スクールに入ってからはスクール生みんなで応援に行く機会もありました。U-15に昇格してからは上層階で観戦していたのですが、僕はゴール裏の雰囲気が好きで、近くで一緒に声を出して応援していました。

ーー当時はグッズもたくさん持っていたと思いますが、一番思い出深いものはどんなものですか?

矢島 小6のとき木島平で開催された大会に参加したのですが、そこでじゃんけん大会をして貰った全選手のサイン入りボールですね。今は実家にあって、猫も3匹飼っているので、年季が入ってしまいましたが。

ーーこういう選手になりたいという目標はありますか?

矢島 小さい頃に東京の選手を見たことで、ここまで頑張ってくることができました。まずは味スタのピッチで点を取れる選手になって、子どもたちに夢を与えられたらと思います。

FC東京でなかったら、プロになっていなかった!?

ーー別のインタビューで読んだのですが、大学時代に大きな怪我をされて。FC東京でなかったらプロの選手になっていなかったとか。

矢島 夢を持ったのが東京だったので、どのタイミングであっても東京で終えたいという想いが強くて。怪我をしたタイミングでJ2のクラブからもオファーをいただいたのですが、やっぱり東京でプレーしたくて。そのクラブも僕の東京への想いを理解して待ってくださいました。でも、いろいろと思うところもあって・・・。

ーーFC東京愛の強さが、予想を超えてきました・・・。

矢島 東京でプレーしたいからサッカーを頑張れていましたが、他のチームに行ったときに自分は100%の力を出し切れるのかなって。それならば、東京のエンブレムを着けてスクールのコーチとかになって、小さい子に夢を与えることもひとつの選択肢かもと考えたんです。

ーー大学時代も、FC東京への想いがあるからこそ頑張ってこられたんですね。

矢島 大学に入ると自由な時間がいっきに増えるんですよ。授業が毎日あるわけではないし、朝練が中心だったので午後の時間がフリーだったり。そういう環境で、どっちに転ぶのかは自分次第だなって。でも、数年後に自分が何をしていたいかを考えたら、東京のプロ選手としてやっていきたいという想いが強かった。僕は自分に甘いタイプですけれど、それでも自主練とかしながら頑張れたのは、軸がブレなかったからだと思うんです。

ーー加入の知らせはどこで聞いたのですか?

矢島 怪我の手術後だったので松葉杖で新宿駅のホームを歩いているときに、中央大学のGMの方から電話をいただきました。もちろんすごく嬉しかったですけれど、自分的には冷静に受け止められたと思っていたんです。でも、電話が終わって携帯電話をポケットにしまおうと思ったら、するっと落ちて画面が割れました。本当は動揺してたんでしょうね(笑)。それからすぐに両親に電話しました。

ーーFC東京に加入されて、「これは!」と思ったことはありますか?

矢島 小平グランドの選手ロッカーですね。U-18のときは体脂肪を測るときだけ入ることができたのですが、トップチームの領域なのでゆっくりは見られなかったんです。なので、今年加入して初めて入室したときは、ファン・サポーター目線でじっくり見てしまいました(笑)

メンバー外のときは、観客席から全力で応援しています

ーーFC東京の魅力はどこだと思いますか?

矢島 首都のクラブということで注目度も高いですし、味スタの雰囲気も素晴らしいです。応援も個性的ですし、ゴールを獲ったあとの盛り上がりが魅力的かなと思います。

ーー選手でありながら、常にどこかでファン・サポーターのような視点があったりしますか?

矢島 メンバーを外れると観客席の上のほうで観戦するんですけれど、いつも本気で応援しています。メンバーに入れなかった悔しさもありますけど、自分は本当に東京に優勝してほしいと思っているので、FWの選手には点を獲ってほしいし、勝ってほしいんです。自分がメンバー外だと決まった瞬間から、いちサポーターとして全力で応援します。

ーー外から見ることでチームの課題なども見えてくるものですか?

矢島 もちろんそういうことも大事だと思っていますが、スタジアムで試合を観ているときはただ「勝て!」という想いのほうが強いかもしれないですね(笑)

ーーちなみに、自分のゴールシーンを何度も見るという話も聞いていますが。

矢島 そんな情報まで!はい、自分大好きなので(笑)。小学校3~4年くらいから父が試合の動画を撮影してくれていて、ゴール集を作ってくれていたんです。そこから自分のプレーを観るのが大好きになって。みんなは「海外の●●選手が好き」とか言うんですけれど、自分は特に目標とする選手がいないんです。自分のプレースタイルが好きなので、映像を観てニヤニヤしながら自分が調子いいときの感覚を養っています。

ーー目標は、スポーツニュースで自分のゴールシーンが流れることですね。

矢島 そうですね。そうなったら、編集して何回も見たいと思います(笑)

PROFILE

廣末 陸 | Riku Hirosue

背番号:30
生年月日:1998年7月06日
出身:東京都足立区
身長/体重:183cm/82kg
血液型:O型
強靭なメンタルと冷静かつ大胆な判断力、さらに高い瞬発力と跳躍力を兼ね備え、1対1や至近距離からのシュートにも強さを発揮するFC東京アカデミー出身のゴールキーパー。

矢島輝一 | Kiichi Yajima

背番号:23
生年月日:1995年4月06日
出身:東京都八王子市
身長/体重:186cm/78kg
血液型:A型
FC東京アカデミー出身の大型フォワード。身体の強さを活かしたポストプレーとゴール前での豊富なアイディア、状況に応じて柔軟にプレーを選択できる冷静さをあわせ持ち、様々な戦術に対応できる万能型ストライカー。

FC東京の試合を観に行こう!

◇2018明治安田生命J1リーグ

第28節:9/29(土)5:00pmキックオフ vs 清水エスパルス〈味の素スタジアム〉

◇2018明治安田生命J3リーグ

第25節:9/30(日)1:00pmキックオフ vs ガンバ大阪U-23〈味の素フィールド西が丘〉

FC東京 オフィシャルホームページ
https://www.fctokyo.co.jp