コンセプトストア『THE DEARGROUND』で味わう、オールドマンズテーラーの世界

コンセプトストア『THE DEARGROUND』で味わう、オールドマンズテーラーの世界

山梨県富士吉田市に拠点を置くオールドマンズテーラーは、リネン製品を中心としたブランド『R&D.M.Co-』などを展開する会社。製糸から仕立てまで自分たちで手がける、メイド・イン・ジャパンのプロダクトに定評があります。そんなオールドマンズテーラーが2014年にオープンしたのが、ショップとカフェを併設したコンセプトストア『THE DEARGROUND』。窓から富士山が望める最高のロケーションで、代表兼デザイナーのしむら夫妻にものづくりへのこだわりをお聞きしました。

オールドマンズテーラー コンセプトストア
『THE DEARGROUND』に込められた想いとは

オールドマンズテーラー しむら祐次さん・しむらとくさん

アンティークリネンへの憧れから始まった、ふたりの挑戦

――富士山を眺めながらショッピングやお茶ができるなんて、素敵ですね。

祐次:
僕たちもこの場所がひと目で気に入って、ここにしたんです。古い建物なので取り壊す話も出ていたんですが、大家さんに掛け合って貸していただきました。仕切りをなくしてワンフロアにしたり、壁を塗ったり、全部自分たちでリノベーションして。

とく:
2階はカフェ&アンティークジュエリーショップ『CAFÉ CAFÉ MARKET』、3階はオリジナルブランドのショップになっています。2階のカフェでは私たちが輸入する『Far Leaves Tea』の紅茶やスイーツを、その奥のセレクトショップではヴィンテージのアクセサリーや雑貨を。3階では、『R&D.M.Co-』『OLDMAN'STAILOR』などのオリジナルブランドを扱っています。

――おふたりは富士吉田市のご出身とのことですが、オールドマンズテーラーを立ち上げる前は何をされていたのですか。

祐次:
妻の実家がシルクネクタイを織る会社で、ふたりで3~4年家業をやっていました。でもネクタイ市場がだんだん縮小してきて、何か別のことを並行してできないか探した結果、たどり着いたのが“リネンクロス”。それがオールドマンズテーラー設立の原点です。うちで使っていた織機は、量産用の高速織機ではなく昔ながらのシャトル織機。空気を含みながらふんわり織れて、耳つき生地に仕上げることができるので、リネンクロスをつくるには最適でした。

とく:
私は古いものが大好きで、よく海外に行っては食器や雑貨を集めていました。そのなかにアンティークリネンクロスもあって、独特の風合いをふたりとも気に入っていたので、こんなクロスをつくりたいねって。

祐次:
シルクとリネンはまったく異なる素材なので、思っていたよりかなり難しかったですね。理想のアンティークリネンに近づけるために、織り方を研究したり地元の染色屋さんと協力したりして、1年以上かけて完成させました。最初はキッチンクロスからスタートして、いまではエプロンやクッションカバー、バッグ、アパレルまで幅広く展開しています。

2階のカフェでは、オールドマンズテーラーが代理店を務める『Far Leaves Tea』の紅茶をはじめ、コーヒーやスイーツを提供する。

カフェの奥は、ヨーロッパのヴィンテージアクセサリーや雑貨を取りそろえるセレクトショップ。なかには数百年前につくられたという希少な年代ものも。

3階では、リネンなどの厳選素材を使ったオリジナルブランド『R&D.M.Co-』、テーラリングを取り入れたメンズライン『OLDMAN'STAILOR』を展開。

糸をつくり、生地を織るところから手がけるオールドマンズテーラーのものづくり。シャトル織機、ジャカード織機など、旧式の織機で丁寧につくりあげる。

心から「いいな」と思うものを、生まれ育った地で発信していく

――『R&D.M.Co-』はどんなコンセプトのブランドですか?

祐次:
僕たちが心から「いいな」と思うものを、糸や生地の製造から企画デザイン、仕立てにいたるまで一貫してつくっています。ヨーロッパのトラディショナルをベースに、自分たちのアイデアや時代感を加えていっている感じ。現在はリネン100%だけにとどまらず、ウール、カシミア、シルクなどの素材も厳選して使っています。素材はヨーロッパから仕入れるほか、地元でつくれるものはなるべく地元でオーダーするようにしていますね。

とく:
柄やイラストもオリジナル。イギリスやフランスに資料集めに出かけたりして、インスピレーションを湧かせています。アンティークものって、年月を経ている分、いろんな物語が詰まっていますよね。海外で見つけた古いおもちゃからストーリーをイメージして、イラストで表現したものもあります。

――その世界観をコンセプトストアとして体現したのが『THE DEARGROUND』なんですね。お店をつくろうと思ったきっかけは何だったのですか?

祐次:
2001年に会社を始めて、ちょうど10年目に本を出しました。ブランド名をそのままタイトルにした『R&D.M.Co-』(主婦の友社)という本で、ブランドヒストリーや僕たちの想いを綴っています。出版を終えて、次はどんなおもしろいことをしようかと考えをめぐらせていたときに、ふと思いついたのが“出店”。東京ではなくあえて地元の富士吉田を選んだのは、僕たちが大切にしているものづくりの姿勢や世界観を伝えるのに、ここが一番ふさわしい場所だったからです。地元のみんながくつろげる場所をつくりたいという想いもありました。

――県外からのお客さまも多いのでは?

とく:
いまは8~9割が県外の方ですね。ブランドのファンの方や、メディアで見て興味を持ってくださった方などがいらしています。『THE DEARGROUND』とあわせて近隣の別のショップをまわる“ショップめぐり”なんかも、口コミで流行っているようですよ。

祐次:
このあたりは観光地ではないので、もともと人があまり入ってこない地域なんです。『THE DEARGROUND』をきっかけに多くの人が集まる場所になればうれしいですね。そのためにも、飽きられずに長く愛される、継続的なブランドでありたいと思っています。

ヨーロッパの古いぬいぐるみやオブジェは、『R&D.M.Co-』のインスピレーションの源。そこからストーリーをイメージして、オリジナルのイラストを描く。

リノベーションされた店内は細部にまでこだわりが光る。スイッチ類はすべて1点もののアンティークに交換。旧式の織機もインテリアとして馴染んでいる。

フランスやベルギーから仕入れる上質なリネンをはじめ、地元産の素材も積極的に使用。「自分たちが身につけたい・持ちたいと思うもの」を追求している。

地元が育んできた昔ながらの技術を守り、丁寧なものづくりを続けるしむら夫妻。メイド・イン・ジャパンとヨーロッパトラディショナルの融合が独自の世界観を生む。

人気の柄『リトルクイーン』シリーズ。動物、兵隊、楽器など、おもちゃ箱から飛び出してきたようなイラストがキュート。

トートバッグ ¥6,800(+tax)/R&D.M.Co-

使うたび、洗うたびに味が出るリネン100%のエプロン。刺繍のメッセージが目を引く、チャーミングなアイテム。

※SHIPS Daysでの取扱いは、ロゴが赤のものになります。 エプロン ¥8,500(+tax)/R&D.M.Co-

『R&D.M.Co-』の原点ともいえるリネン100%のキッチンクロス。キッチンやダイニングをさり気なくおしゃれに。

キッチンクロス ¥3,400(+tax)/R&D.M.Co-

『リトルクイーン』シリーズのクロスなら、日常がもっと楽しくなりそう。小さなお子さんがいる家庭にもおすすめ。

キッチンクロス ¥4,200(+tax)/R&D.M.Co-

THE DEARGROUND

〒403-0004
山梨県富士吉田市下吉田6-18-46 2F・3F
0555-73-8845

OPEN/月・金・土・日 11:00~19:00
CLOSE/火・水・木