ますます注目度上昇中!<br>スポーツサンダルブランド「SHAKA」のルーツに迫る

ますます注目度上昇中!
スポーツサンダルブランド「SHAKA」のルーツに迫る

 待望のブランド復刻から早3年。ファッションシーンでは、「スポーツミックス」や「ストリート」なんて言葉が飛び交い、足元にもトレンド感と機能性を兼ね備えたアイテムが求められる今、メンズ、ウィメンズともに脚光を浴びているのがスポーツサンダルです。そんなスポーツサンダルの中でも、特にコアなファンを抱えているのが1990年代に実在した南アフリカ共和国のブランド「SHAKA(シャカ)」。今回はSHAKAの復活秘話、知られざるプロダクトについてのこだわりやポリシーなどを、貴重なアーカイブを見ながら、広報担当の高橋さんのお話とともに振り返ります。

——まず、SHAKAと言うブランドについて、簡単に教えてください。

高橋「SHAKAと言うブランドは、1990年代に存在した南アフリカのサンダルブランドになります。2000年前半にブランド自体が消滅してしまっていたんですが、2013年に我々、ブルームーンカンパニーが復刻と言う形で、改めて世に送り出し、現在に至ります。特徴的なデザインとしては、足をホールドするウェビングテープとこの民族調の柄ですね。これはSHAKAと言うブランドを象徴するHiker(ハイカー)と言うモデルになります」

今ではアウトドアシーンで欠かすことの出来ないウェビングサンダル。その先駆けになったと言われるハイカーは、復刻当初から人気を集め、さまざまな店舗で取り扱われている。(※画像はデッドストックのもの)

——そもそも、なぜSHAKAを復活させようという動きになったんですか?

高橋「もともとうちの会社で営業を担当している者が1990年代に発売されていたころから愛用しており、個人的に好きだったということが大きなきっかけです。
 営業担当者が、長年愛用していたSHAKAを2010年頃ですかね、何気なく検索してみたところ、実は既にブランドが消滅している事を知ったそうです。『いいサンダルだったのになぁ』と言う気持ちが大きくなり、一時期は南アフリカの大使館などに問い合わせて、ブランドがどこかで手に入れられないかと動き回っていたそうなんですが、結局、ブランドを創立した方までたどり着けず。調べて行くうちにもう権利者の方はいなくなっていると言う事が分かりまして。その後、ライセンスなどの問題もクリアして、日本国内での販売に至ったのが2013年の話です」

——日本が海外のブランドを、何の所縁もないのに復刻するというのは、なかなか前例はないですよね?

高橋「そうですね、僕も10年くらいこんな仕事していますが、初めてですね(笑)。10年だか20年だかのサイクルで入れ替わるトレンドの中で、過去に存在したブランドがネタとして話題になったりというのはあったかと思いますけど。今は丁度90年代ブームで、MA-1なんかが再注目されたりしていますが、それと同じような感覚で、今、SHAKAが時代にハマったという感じはしますね」

——一言で復刻と言っても、そう簡単ではないと思うんですが、苦労された点などはありますか?

高橋「そうですね、まずはじめの動きとしてはネットを使って、昔のデッドストックを探しました。そして結構な量が集まりそれらをディーラーに販売してみたところ、なかなか好感触が得られたので、復刻しようとなったんですが、言うまでもなく以前は本場の南アフリカの国内にある工場で生産していたんです。ですが、それがなくなっているので、SHAKAを製造してくれる工場探しから始まります。でも僕らは、もともと靴に凄く詳しいという訳ではなかった上に、これはジャンルとしてはサンダルになる。でもソールはスニーカーっぽいな……などとまわりに相談したりしながら、はじめのサンプルが上がってくるまでの道のりは大変でしたね。
 そして僕らはあくまで元ネタに忠実に復刻するというのがこだわりなので、常にユーザーの方々を飽きさせないために、新しい形や柄を展開していかなきゃいけない。そのため、今も当時のアーカイブを探しまわっています」

これまでネットや本国、欧米などで探しつづけ、見つけたSHAKAの一部。2足あるうちの1足は工場へ持って行き解体、柄の書き起こしに使われるので、オフィスに残るのは片足のみとなる。ハイカーやバンジーなどが並ぶ。

——歴史のあるブランドの復活ということですが、業界内の反響はどうでしたか?

高橋「バイヤーさんを中心に、特に営業担当と同年代の方々、90年代のカルチャーをしっかりと通ってきた方々は“なつかしい!”なんて声を多数いただきました。展示会で初めてお披露目したときも、やっぱり40代のお客さんは非常にリアクションが良く、復刻してすぐにオーダーをいただいたところも多数ありました。なんというか当時のSHAKAを通ってきている方々は“お、懐かしいね”という声があり、逆に僕らくらいの少し年下の世代には、このルックスが新鮮に映るんですよね。なので、時を超えてさまざまな世代から好意的なお話は多く聞けました。その時は今ほどスポーツサンダルがトレンド入りしている訳ではなかったんですが、営業担当を含めた私たちの思いがしっかりと届いているという手応えを感じましたね。
 そしてそこに加えて、このようなスポーツサンダルやウェビングが使われたサンダルが、近年のトレンドの中で注目を集めるようになり、いいタイミングで追い風が吹くように、いろんなところから声が掛かり始めたと言う感じです」

—-まさにここ数年、スポーツサンダルブームですし、復刻させるには今と言う感じですね。

高橋「そうですね、SHAKAが復刻したのは2013年なので、まだ今ほどサンダルが盛り上がる前だったんですが、一昨年くらいから注目され始めたなと感じています。アウトドアやフェスの流行も大きく影響はありますよね」

——過去のデッドストックに忠実に再現されながらも、1色のデザインも展開されていますよね。

高橋「そうですね、復刻した当初は本当に柄物ばかり見つかったので、1年目2年目までは柄物だけで展開していました。その後、3年目を迎えたあたりから、柄物があまり探せなくなってきまして。さらに2年ほど前から日本では白黒、モノトーンみたいなトレンドカラーがフィーチャーされ始めた時期でして、僕たちの中でもソリッドなものを取り入れたくて、去年くらいからソリッドを展開し始めました。そして今年、さらに異素材っていうネオプレンをバックストラップのところに付けてあげて。実際にツーストラップのこの形自体はあるんですよ。ちょっとファッションに取り入れられるような現代的なデザインが欲しいよねってことで、バンジータイプのブラック1色のソリッドなものを展開していました。
ただ、そのタイミングで、オリジナルモデルでもハイカーのオールブラックが発見されたんですけどね(笑)。  また今年は、バンジーというモデルに当時は使われていなかったネオプレン素材を使うことで、僕たちなりにアップデートさせました。それによって足首のストラップによる靴ズレ防止に役立っています。ウェビングって結構硬かったりするので、それが気になる方もいらっしゃるみたいで。それでちょっと、進化をさせたということで、ネオプレンとモデル名を掛け合わせて“ネオバンジー”と名付けた新モデルです。1年目の頃に比べて軽さも軽くなっているし、履き心地も向上しています」

左の黒一色タイプ人気モデルのハイカー、右の2ストラップタイプは新モデルのネオバンジー。
スポーツサンダル(ブラック) ¥8,800(+TAX)/SHAKA
スポーツサンダル(ライトグレー) ¥8,800(+TAX)/SHAKA

――好きというだけで、そこまで動いて形にしてしまうというのは凄い熱意ですよね。ではSHIPSとの別注モデルを展開することになった経緯について教えてください。

高橋「SHIPSさんとは去年、メンズのバイヤーの永山さんからコンタクトを頂いたのがきっかけです。永山さんも元々、SHAKAが好きだったそうで、実際に探していらっしゃったそうなんです。そこで3rdシーズンである2015年からまずメンズのみでの展開がスタートしました。そのときもとにかく凄く反応がいいということで、4thシーズンとなる今年から、メンズとウィメンズの両ブランドで展開することになりました。メンズはハイカーしかやっていないんですが、それを去年、SHIPSさんのカンパニーカラーであるオールネイビーでやらせてもらったんです。今年はそれに加えてオリーブとタイガーカモ、ウィメンズは白を展開しています。タイガーカモに関しては特別にSHIPSさん用に柄を書き起こしているこだわりようです。ウィメンズの方でも凄く反応がよかったという事も聞いています」

――別注やコラボレーションをやってみて、何か発見などはありましたか?

高橋「そうですね、ブランドは常にユーザーの方々に、新しいものを提案して行かないといけないので、常にまだ見つかっていないモデルを探しつつ、自分たちでも”トレンド”などを考えて、少しずつ新しいものも入れていきたいですね。例えばSHIPSさんのように、外部から真新しい意見や斬新な提案をもらえるのもありがたく思っています。タイガーカモだったり、色のコンビネーションだったり、お店さん発信の新しいものをSHAKAというブランドのフィルターを通して生みだすと言うのが、特に今年は多くなりそうかなと思っています。さらに、来年もいろんな提案が出来ていくんじゃないかと楽しみにしています。今まで通り、オリジナルにはこだわりながら、本来のSHAKAを好きな人たちの期待もあると思うので、あくまで基本を大きく変える事はせず、どうやって現代的にアレンジできるかと言うことを、唯一無二のブランドとしてこれからも追求して行くつもりです」

——これからの展開がますます、楽しみになりました。本日は貴重なお時間をありがとうございました。

スポーツサンダル(ホワイト) ¥8,800(+TAX)/SHAKA for SHIPS
スポーツサンダル(カーキ) ¥8,800(+TAX)/SHAKA for SHIPS