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初の別注プロダクトも発売開始 「Son of the Cheese 」の新境地。

初の別注プロダクトも発売開始
「Son of the Cheese 」の新境地。

東京・目黒の喧騒の中に、キャンピングカーと円形のプールを有するリラックス空間を作り上げた山本カイト氏。そこはスケーターや多くのクリエイターが集う「Son of the Cheese(サノバチーズ)」と呼ばれる特別な場所だ。山本氏は同名のブランドのデザイン及びディレクションも手掛け、レディス、メンズ問わず、もはや全国区でファンは広がりつつある。今季は初となるSHIPS別注のラインナップも発表。その気になる内容と彼のこれまでのユニークなライフスタイルについて、まるでアメリカ西海岸の風景を切り取ったようなこの場所でお話を伺った。

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——この場所を作られてどれぐらいですか?

2009年ですから、今年で5年目ですね

——その前はアパレル業界にいらっしゃったんですよね?

下請け業の生産をしていました。その前が企画をやったり。23歳でアメリカから帰ってきて、アパレル以外にもドーナツ屋をやったりいろいろ職を変えた時期もあります。最終的にはサラリーマンを辞めてこの場所を作り始めたんですが、仕事を辞めるのが早すぎたって最初はちょっと後悔しましたよ(笑)。0から作って結構大変で。完成しても最初はスケーターがたくさん集まる場所になってそれはそれで楽しかったんですが、生産性もなにもない場所でしたから(笑)

——そもそもSon of the Cheeseを作る目的はなんだったんですか?

端的に言えば自分の家ですね。今は別な場所に住んでいるんですが、ここを作って4年は実際に住んでたんですよ。場所はたまたま知り合い伝いに見つけて、住居スペースになっているキャンピングカーは成城学園前の車屋さんで買いました。当時はまだ震災前でしたので、こういったキャンピングカーは今より全然安値で手に入ったんですよ

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寝室、トイレ、キッチンを完備したキャンピングカーは、つい数年前まで山本氏の正式な住居だった。今は事務所兼憩いの場として利用している。

——プールやウッドデッキはどうやって作ったんですか? 知り合いの業者さんとか?

友人に宮大工のスケーターがいるんですが、その方に相談したりして、まずは穴を掘りました。そのまま現場監督のように指示を出してもらいながら友達みんなで作ったんです。なのでプールのコンクリートも含めてほとんどが手作り。ウッドデッキはつぶれたキャンプ場から拝借です!

——住まいであり、スケートが自由にできる空間をご自分で作ったということですね

そうです。そのうちに雑誌などの撮影スペースとしても使ってもらえるようになって、序々に認知度も上がって行ったんです

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古き良き西海岸のスケーターたちが集ってワザを競ったような円形のプール。完全なる手作りとは思えない完成度の高さは圧巻。ファッション誌の撮影スペースとしても人気が高い。

——同名の洋服はいつからどんな経緯で始めたんですか?

2年前ですね。2013年。今季で5シーズン目に入ります。実は、最初はこの場所でサンドウィッチ屋をやろうとしていて、そのお土産のような感じでTシャツを作ろうと思っていたんです。それがいつの間にかクオリティの高いデニムとかもちゃんと作るようになって。それを最初はリュックに入れて知り合いのお店に持って行って手売りしたりしてました。サンドウィッチ屋は残念ながらやらなかったんですが、洋服の方は展示会も開くようになって、今ではビジネスパートナーもできて定期的にアイテムを作っているんです

——洋服を作るうえでのイメージソースのようなものはありますか?

毎シーズンカタログを作っているんですが、最初のページで必ずふざけたビジュアルを作るんですね。居酒屋で撮ったり、バック・トゥ・ザ・フューチャーをパロったり、日光江戸村で撮ったり、何系とか何をモチーフにするとかよりも、そのページビジュアルを結構大切にしてきました。最近はそのハードルがどんどん上がってきてしまって難しいんですが(笑)。やはり他の人たちがやっていることをやってもあんまり目立たないと思うので。自分たちはもっとアピールしないといけないなと思っています

——スケートカルチャーなどのソースは、デザインに反映はしていないのでしょうか?

確かに自分もスケートをやるので、それがしやすい格好というのはあります。ただ、すべてがスケートのイメージというわけではありません。本当のスケーターが買うには少し高い服だとも思いますし(笑)

——アメリカには何年ぐらいいらっしゃったんですか?

18〜23歳の5年間です。とにかく日本の大学に行きたくなくて、アメリカにとりあえず行こうと思って行ったんです。結局すぐに向こうの学校をドロップアウトして、3年間寿司屋で働きました。時給4ドルでグアテマラ人が上司で(笑)。ナイキのスニーカーがすごい売れている時代でもあったので、日本から発注を受けて自分が買い付けをすることもありましたね。最初はボストンにいたんですが、すぐにシアトルに移ってずっと住んでいました

——シアトルではスケーターと絡んだりはしていたんですか?

そうですね。ノースウェスト地区やポートランドもそうですけど、雨が半年降るんですよ。特に冬の間は雨が多くて。なので向こうのスケーターたちは、橋の下にパークを作ったりするんです。手作りのパークを。あと基本はホームパーティーばっかりでしたね(笑)

——今回のSHIPS別注を発売することで今までファン層よりも間口が広がると思うのですが、それも含めて今後のヴィジョンのようなものがあれば教えてください。

洋服の縫製がどうのこうのっていうのは趣味の話になっちゃうと思うのであまり詳しく語りたくないのですが、ジャパンメイドにはこだわっていきたいですね。日本製はやはり信用度も高いですし、世界に物を持っていけるので。今、オーストラリアとヨーロッパでの展開を模索中ですが、もっと広げていけたらいいですね。洋服もスケートもそうですが、根底には女のコにモテたいという気持ちがあると思うので(笑)、サノバチーズの服がそうなれたら嬉しいです。そういう提案はやり続けたいです。あとは自分のライフスタイルにないものはあまり作りたくはないので、自分が共感できるものを洋服にしていけたらと思っています

——もちろん、みんなが集まるこのリラックス空間もしばらく続けるのでしょうか?

そうですね。ただ、27歳ぐらいで自分たちのスタイルを理解してくれるスタッフがいれば、そういう人にバトンタッチしたい気持ちもあります。実際にここに住んで洋服を作るという、かつての自分がしてきたような生活です。その方がリアリティが増しますし。そんなヴィジョンもなんとなくは思い描いています

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山本氏が惚れ込みインスタグラムでフォローしているブラジルのアーティスト、Rafael Silveiraに直接グラフィックを依頼。それを全面にあしらったアロハテイストの開襟シャツ。ちなみにイラストのテーマは“船と娼婦”。どこか懐かしさを感じる短丈のボックスシルエット。

シャツ ¥17,000(+TAX)/Son of the Cheese×SHIPS JET BLUE

Son of the Cheese    SHIPS

涼しげなオールメッシュのTシャツはホッケーシャツを想起させる。90sのリバイバルが叫ばれる今こそピンとくる旬な1枚だ。ネイビーは別注色で完全なるSHIPS JET BLUEのエクスクルーシブ。

Tシャツ ¥8,500(+TAX)/Son of the Cheese×SHIPS JET BLUE

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こちらは形から新たにデザインした別注のスェット。開襟シャツ同様のグラフィックを胸にあしらったシュールな1枚だ。緻密かつ立体感のある刺繍は、インパクトも大きい。リラックスカジュアルの必需品になりそうだ。

ショートスリーブスウェット ¥14,000(+TAX)/Son of the Cheese×SHIPS JET BLUE

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こちらは開衿のワンピースをノースリーブに変更した別注の特別バージョン。
ユニークでシニカルなグラフィックがキュートなシルエットに映える。

ワンピース  ¥18,000(+TAX)/Son of the Cheese×Khaju

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ポルカドットをボーダー柄に変換した編み込みボディの上品なセットアップ。ネイビー×ホワイトのマリンな配色とボートネックが好相性で、クリーンな印象を与える。

トップス ¥6,500(+TAX)、スカート ¥6,500(+TAX)/Son of the Cheese×Khaju

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ホッケーシャツモチーフのワンピース。全面メッシュ仕様で通気性の高さも魅力だ。スポーティでありながら別注のネイビーなら、汎用性が高く多様なシーンで活用できる。

ワンピース ¥13,000(+TAX)/Son of the Cheese×Khaju

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山本カイト(やまもと かいと )

1983年生まれ。高校卒業後に渡米。アメリカの大学を早期退学し、ボストン、シアトルでアルバイトで生計を立てる。23歳で帰国後はアパレル会社等に勤務。
2009年、目黒にキャンピングカーとプールを兼ね備えた住居兼フリースペース「サノバチーズ」を友人達と作り上げる。現在は、同名のライフスタイルブランドのデザイナー及びディレクター。3月からはポートランドのドーナツ屋の日本展開をプロデュースするなど、その活動は多岐に渡る。
www.sonofthecheese.com

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