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「基盤のある女性は、強く、優しく、美しい」雑誌『VERY(ヴェリィ)』が 今、30代女性に刺さるワケ

「基盤のある女性は、強く、優しく、美しい」雑誌『VERY(ヴェリィ)』が 今、30代女性に刺さるワケ

もはや業界内の噂だけにとどまらず、世間的にも「売れている」と認識されてしばらく経ちますが、変わらず第一線を走り続けているファッションライフスタイル雑誌『VERY(ヴェリィ)』。 書店でもすぐ目につく位置に置かれ、印象的なキャッチコピーがカバーを飾っているので、ファッション好きの女性なら誰もが知っている雑誌だと思います。ちょっと開いてみようと持ち上げるとずっしりと重く、それもそのはず。400ページ越えの情報量は立ち読みするレベルではありません。それでもこんな分厚い本を、たくさんの女性が手に取り、重たい思いをしながら持ち帰り自宅で読みふけっているのか。今回は、限られた時間でのお話だったんですが、思わずその理由に納得! 誌面作りに対して改めて考えさせられる取材となりました。読み終わる頃には購読したくなることを覚悟の上でお楽しみください。

―今回、『VERY』編集部を代表してお話を伺わせていただきたいと思います。澤辺さんは現在、デスクということですが、『VERY』とはどんな雑誌か、教えていただけますか?

「主に30代の女性、ママを中心に読者を持つファッションライフスタイル雑誌です。私が今まで携わってきた雑誌は、『VERY』で3冊目になるんですが、これまでの雑誌に比べて読者の方々ととても密に関わりながら誌面を作っている印象があります。普段から読者調査(読者の方々と会い、お話を聞き交流を図る)を頻繁に行い、読者アンケートなどを読み込んで、本誌を買っていただける読者の方々の“今の感覚”をチェックしながら進行していくところは、これまでの雑誌とは違います」。

―読者調査等の結果は、具体的にどうやって誌面にアウトプットされていますか?

「毎回、企画会議は次の号でどんな内容を誌面にしていくか話し合い、読者調査から聞いたエピソードや意見から企画が生まれることもあります。11月号以降の冬号になると、足が出ているスタイリングでは、基本的にタイツを着用しているんですが、それは過去に読者の方から“11月はすでに寒いから、タイツを着用しています”というご意見をいただいたことがきっかけなんです。ときには“あの人だったら着るかも”とか“あの人たちに刺さるページにしたい”って、読者を連想して企画を考えることもあります。また私たちと同じくらい動いてくださるライターの方々の存在も大きいです。さまざまな情報を収集しながら、新しい読者の方を開拓したり、実際にママの方も多く、本誌に登場していただく方もいらっしゃいます。どんなことがファッションやライフスタイルに求められるか、一緒に誌面を作ることで、私たちもブラッシュアップされていきます。実は本誌の専属モデルであり、昨年からカバーを飾っているタキマキこと、滝沢眞規子さんもライターの方が街角でスカウトしたのをきっかけに、今こうして活躍されている話は有名です」。

―では『VERY』らしさとは、どんな部分で発揮されていますか?

「普段から編集長に言われているのは“一歩先だと行き過ぎ、読者の半歩先を目指す”という言葉です。“この季節に本当にこんな格好をするか?”、“子供連れでヒールを履く?”など、編集部で考え抜き、読者調査やアンケートでの意見を参考にしながら、読者のライフスタイルにとってリアルであるか。等身大のおしゃれであるかを検証しながら、無理のない範囲でトレンド感を取り入れた着こなしを提案するようにしています。例えば一見シンプルなニットだけど、袖がベルスリーブのものを選ぶだけで、今年っぽさが生まれたり。ベーシックなトップスでも、カーキやブラウンを選ぶことで一目置かれるというアプローチをしています」。

―11月号(10月7日発売号)では、SHIPSとのタイアップページを掲載していただいたんですが、店頭やプレスルームにも「『VERY』を見ました」という問い合わせが多数あり、『VERY』の影響力をひしひしと感じています。

「それは嬉しいですね。仕上がったあのページを見たときに、とてもリアルだなと思いました。例えばコートって、主な出番は冬限定になってしまいがちだけど、SHIPSさんのノーカラーコートは地厚すぎず着心地もらくちん。カーディガン以上、コート未満で、ストールなども巻きやすそう。ちょっと銀行へ行くときなんかに、パッと羽織れるところがいいですね。また今回は、グレーにフィーチャーしていますが、グレーって読者が“今欲しい色”だと思っていて。定番色ですが、ネイビーやブラックほど引き締め感がなく、顔映りもいい。今年は特に白など、明るい色が着たい年だと思うので、そういった読者の気分にマッチしていると思います。あとはアイテム一つひとつの値段ですね。読者の方は安ければいいというのではなく、適正価格であることが大事。安く買ったというよりは、賢くいい物を買いたいという気持ちがあるので、そこにフィットしているんだと思います」。

―1企画、1タイトルごとに説得力があって、本当に勉強になるページばかりなのが頷けます。そういえば、いつも『VERY』を読んでいると、ママでもないのに買い物やおしゃれがしたくなる衝動に駆られます。そういう根拠や裏付けがあるからこそ、自分のライフスタイルにも落とし込みたくなるんでしょうか。

「『VERY』は、“これがVERYスタイル!”とか“こうあるべき!”というルールは、特に作っていないんです。というのも30代の女性は、ライフスタイルが千差万別で一人ひとり違いますから、らくちんでおしゃれということをベースに、ママスタイルを扱っていますけど、最近では、ママでない読者も増えていて、とても嬉しく思っています。 実は私自身も『VERY』の編集部へ来て、選ぶモノが変わったなと(笑)。適正価格のアイテムで、こんなに気軽におしゃれが楽しめるって最高だなって嬉しくなってくるんですよね。 仕事や育児で忙しい女性たちは、普段、限られた時間とネットショッピングでお買い物をしていると思うんです。そうすると失敗は出来ない。そのためには、雑誌でどれだけ使えるアイテムであるかを証明してあげないといけないんですよね。だからモデルさんが着て素敵というだけではなく、もう一歩踏み込んで具体的に着回し力や、小物との合わせ方などで提示しなくてはいけない。それが今の雑誌の価値だと思います。 今はSNSがあれば、オシャレの概要は分かると思うんですけど、雑誌にどんな付加価値を求めるかという時に、ちゃんと実践的な内容を見せてあげることだと思うんです。実はバックナンバーから問い合わせが来たりするんですけど、それってずっと本誌を持っててくださっているということなんですよね。読者の方が“取っておきたいな”と思ってもらえる雑誌作りが私たちの仕事ですし、これからの雑誌としての価値だと思います」。

―次号の発売が今から楽しみです! 本日は貴重なお時間をありがとうございました。

光文社 VERY編集部 デスク/澤辺麻衣子さん

ファッション誌、ラグジュアリー誌を経て、現在『VERY』のデスクを務める。ファッション、ジュエリー、ビューティページなどをマルチに担当。

澤辺さんの一押しは28ページに渡って展開する巻頭企画「一枚のニットが、冬の私を左右する」と、50ページ近くを割いて特集する「私たちのクリスマス」ですが、その他にも、ファッションだけでなくビューティや読み物企画、連載コラムなど、ボリューム満点の情報が詰め込まれており、編集部が総力を結集して作り上げた、神企画満載です。 是非、書店で立ち読みせず(腕が疲れると思うので)お家でじっくり、読んでみてください 。

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