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リニューアルしたliflattie shipsカタログ制作秘話 轟木節子さん×岡田潤さん スペシャル対談

リニューアルしたliflattie shipsカタログ制作秘話
轟木節子さん×岡田潤さん スペシャル対談

2016 SS liflattie shipsのカタログ制作において、撮影された岡田潤さんと、スタイリングされた轟木節子さんを迎え、プレス西村とのスペシャル対談を敢行しました。撮影、制作時のエピソードや、お2人の出会いからそれぞれの仕事観なども語っていただきました。多忙を極めるお2人の貴重なインタビューは、必読です。

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――まずはカタログが仕上がっての、率直な感想を聞かせてください。

轟木:本当に印刷が上がってくるのが楽しみだったので、とても嬉しかったです。私はいつもセレクトした写真を、プリントアウトして仮で組んだものを手の平の上でめくって見るのですが“しっくりくる”のを目指して見開きを変えてみたり、今回も何度も何度もめくりましたね。

岡田:完成するまでに何度も見てはいるんですけど、それでもこうして製本されて手元に届いて、開けて見た時はやっぱりいいなって素直に思いました。ウェブカタログだけを否定するわけではないんですけど、やっぱりこうして形に残るっていうのはすごくいいなって思います。これを手に取っていただいたお客様の本棚などに残ってくれると嬉しいですよね。

――そうですね。お気に入りの写真集や雑誌なんかと同じように、大切に保管してもらったら嬉しいですよね。今回の制作時に印象に残っていることはありますか?

轟木:撮影当日もはもちろんですが、セレクトと構成を粘ったっていうことかな。

岡田:そうですね。トータルでこだわりましたね。

――全体の構成もお2人が手掛けられたんですね。

岡田:はい。今までのliflattie shipsのカタログイメージを変えたいということで参加させていただきました。

轟木:全部粘ったよね(笑)。

西村:そうですね、天気も写真のセレクト、構成も…。

轟木:会わない時もやりとりしながらね。その甲斐あって良い雰囲気のものになりましたね!

――今回の撮影ではフィルムとデジタルとで分けて撮られたとのことですが。

岡田:分けてよかったですよね。普段は分けて撮ることってあまりしないんですけど。分けたことによってメリハリがついたというか、同じ人物なんだけど、違う感じになったのがよかったです。

轟木:これまで岡田さんとの仕事でフィルムでもデジタルでもご一緒してたのが、ここにきて活かされた感じがします。

岡田:個人的にはこの(P04)ページが気に入ってます。物撮りの時に、一瞬光が見えた空間があったので、ここでいきましょう!ってなって。撮る予定じゃなかったところで撮ったんですよね。

轟木:今回は物撮りと、ルックと、イメージっていう3つのお題があって、それをミックスさせるか分けるかっていうことも悩んだよね。

岡田:普段だったら物撮り、ルック、イメージをそれぞれ分けるところを、今回は全部やらせていただけることになって。普通はそれぞれ別のカメラマンが撮ることが多いんですが、それを全部僕と轟木さんとでやらせていただけるということで、3つの要素をミックスして構成するアイディアができたんじゃないかと思いますね。

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(liflattie ships カタログ p04ページ)

轟木:今回は最初にカタログを“クリーンな感じにしてほしい”っていうリクエストがあって。私の中では、凛としていてクリアで白とグレーの透明感が直感的にクリーンなイメージとしてあったので、物撮りも白、グレー多めでした。このイメージがあったから、撮影はデジタルにしたんでしたよね。

岡田:そうだった。全部フィルムで撮って雰囲気で持っていくのではなくて、クリーンさを残すために、場所もそうだけど質感も、っていうことで、全部デジタルでいくか?っていう案もあったし。でもフィルムで雰囲気のあるものも撮りたいし…って。そしたら轟木さんが「両方でいいんじゃない?」って言ってくれて。それで混ぜたんですよね。

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――そうだったんですね。今回モデルを務めたルカさんについては?

西村:モデルは最初から「ルカちゃんで」と決めてました!

轟木:そうですね。出来上がってみて思ったんだけど、すごく大人っぽい表情と少女っぽい表情、両方あるのがすごく素敵だなって。茅根さんのメイクも絶妙なバランスでした。

岡田:ルカの印象は、すっとそのまま撮れる子。シャッターを切るごとに徐々にモデルのスイッチが入る子と、カメラを向けた瞬間にスイッチが入る子がいるんですけど、ルカは本当にそのまんまで撮れるんですよね。ロケのシチュエーションのせいもあるかもしれないね。

――では轟木さんがスタイリングで意識されたことは?

轟木:クリーンなイメージを頭に置きながら、1体ずつ違った女性像をイメージして作っていきました。例えば映画「なまいきシャルロット」のシャルロット・ゲンズブールの少女性や、ジェーン・バーキンのような自由な大人の女性だったり。村一番の可愛いジプシーの女の子だったり。

西村:轟木さんに組んでいただいたことでliflattie shipsがより洗練されてとても新鮮に感じましたし、純粋に自分でも欲しくなるスタイリングがたくさんありました。轟木さんならではの技が光るスタイリングも、さすがだなって思いました。

轟木:カタログの雰囲気が、以前とのギャップが出すぎないように、西村さんにも相談しながら小さなリニューアルということで進めましたね。

――轟木さんと岡田さんはこれまでも何度か一緒にお仕事をされていると思いますが、お互いの印象は?

岡田:一緒に仕事するようになったのはそんなに前じゃないんですよね。一昨年?

轟木:そう、雑誌のタイアップページの撮影で。

岡田:僕は緊張してました。轟木さんはずっと第一線で活躍されてる方なので。轟木さんのイメージは、すごく信頼と安心があって、良い時は良いって言ってくれるし、良くない時は優しく丁寧に「違う」ってちゃんと言ってくれるんですよ。そこがすごく助かっていて。そういう面では僕はすごくやりやすいですね。それも、「もっとこうなんじゃない?」「もっとこうしてもいいんじゃない?」っていうのを、僕のテイストを理解して頂いた上で言っていただけてるんだろうなっていうのは感じてます。

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轟木:思ったことは全部言うから、私(笑)。失礼もあるかもしれないけど、でもそうやって粘って作ることが楽しいんだよね。岡田さんと初めて一緒に仕事した時は、フィルムを現像した時の写真が本当に素晴らしくて、また機会があったらご一緒したいなって思いました。岡田さんは仕事がとにかく丁寧なんです。ロケハンもきちんと行ってくださるし、準備も万全。仕事をした人はみんな感動してると思いますよ。

岡田:そうなんですか? 自分としては一生懸命頑張るしかないっていうだけです。器用じゃないので丁寧に見えるのかもしれないですよね。遠回りしてるというか、無駄が多いのかもしれない。

轟木:いやいや、そんなことはない。 無駄どころかプラス!ですよ。岡田さんが仕事で大切にしていることって何ですか?

岡田:仕事で大切にしていること…? なんだろう…。

轟木:この前急にそれを聞かれて、その時はうまく言えなかったからすごく考えたんです。私の場合は組み合わせることが仕事でもあるから、単体の良さを合わせていくことで、それぞれがより増すというか、より輝くようにっていうのは意識しているのかなと思いました。カタログでも、構成することで輝くことがあると思うんです。アイテムが1つあるだけよりもいくつか並ぶことでより冴えてくるというか。そういうのは自分でもおもしろいと感じますしね。

岡田:僕はアウトプットする側、写真を撮る側として、常に感覚をニュートラルに、かつ純粋に色々なことを日々見たり感じたり勉強したり、インプットすることを心掛けています。例えば日常の小さな事柄ですが、空が一瞬すごくきれいだなと感じたり、夕日の光に感動したり、そういうことを常に感じていられるように、意識していますね。

轟木:いいですね!心の鮮度はいつもフレッシュに。

西村:なるほど。私も自分に置き換えて考えてみようと思います。今日は貴重なお話が聞けてよかったです。本当にありがとうございました!是非店頭でカタログを手に取ってみて下さい!!

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スタイリスト 轟木節子

1972年熊本生まれ。ファッション誌、カルチャー誌、広告などで幅広く活躍。シンプルな中にスパイスの効いた、独自の空気感が漂うスタイリングが人気。ナチュラル志向なライフスタイルも注目されている。

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フォトグラファー 岡田潤

1980年東京生まれ。水谷太郎氏に師事した後、2009年に独立。メンズ・レディース、カタログ、ファッション誌、カルチャー誌等を中心に活動中。
http://junokada.com

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