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35thスペシャルインタビュー -Homble Niño 江川芳文さん × SHIPS JET BLUE 田中楽― SHIPS JET BLUEがYOPPYさんの新ブランドを選んだ理由

35thスペシャルインタビュー ―Homble Niño 江川芳文さん × SHIPS JET BLUEバイヤー 田中楽―
SHIPS JET BLUEがYOPPYさんの新ブランドを選んだ理由

SHIPS JET BLUE

時は’90年代。その時代から“裏原宿”の住人として、
東京カルチャーを牽引してきたYOPPYこと江川芳文氏。
そしてそんな彼に影響を受けながらSHIPS JET BLUEのバイヤーとして
キャリアを積んできた田中 楽。
両者により今季からSHIPS JET BLUEでも展開が始まった
Homble Niño(オンブレニーニョ)とはいったいいかなる洋服なのか? 
さらに二人が思い描くこれからの東京カジュアルの形とは?
新たな挑戦が幕を開けた。


——SHIPSレーベルはスタートから35周年を迎え、もう一度「STYLISH STANDARD」というブランドコンセプトを再考しています。今季から始まったHomble Niño も、まさに新たなスタンダードを目指しているのでしょうか?

江川芳文(以下江川) 自分がやってきたスケートボードとか自転車とかの経験と、パパになったという変化も含めて「僕がやってきたこと、みんなも好きでしょ?」っていうのを改めて提示したかったんですね。スケートボードと自転車とかを一緒に見せるブランドは日本にはまだ意外と無いですし。あと、親子でというか、家族で「あのブランドいいよね」って言ってもらえるようなゾーンに落とし込みたいんです。

———じゃあ、初めから親子で着るために作られたんですね

江川 そうですね。“For family”みたいなタグをつけて。そこは僕だから、キャラ的にそんなにやらしくならないと思うんですけど(笑)。スケートボードとかバックボーンにあったりするんで。ちょっと気取ってるぐらいの、背伸びしてるブランドでもいいのかなっていう。あと、僕が綺麗なものが割と好きなんで。“スタイリッシュ”というワードに通じる、イタリアものなんかのエッセンスも入っていると思います。


——田中さんから見たHomble Niño の率直な感想は?

田中 楽(以下田中) 単純に僕はただのYOPPYさんのファンだったんですね。若かりし時、裏原によく行ってましたし。ただ、洋服屋になって、SHIPSという箱の中では(かつて江川さんがやられていた)HECTICはストリートすぎるっていうか、中々触れられなかったんです。でも、Homble Niño を見た時、失礼な言い方かも知れないですけど、“洋服として確立してるな”って思ったんです。コレクションブランドではないんですけど、年齢も重ねられて、経験値が洋服に出てるっていうのが伝わって来たんで。YOPPYさんありきのブランドですけど、もうこれは単純に洋服として、ブランドとして、確実に魅力的だと思えたんで発注に至ったんですよ。

——洋服に関しては常に子供のピースも一緒に作っていく感じなんですか?

江川 そうですね、できる範疇でやって行きたいなと思っています。今はスケートボードとかも作っていて。あとスケートボードのHOW TOの絵本を作ったりとか、やったことないこともやってますね。でも作る上で改めていろいろ良く見てみると、子供の洋服って色がいいんですよ。古着でも何でもかんでも。そういうところもあって、今僕は僕で子供の洋服からも影響受けていますね。

——SHIPSのイメージとYOPPYさんのイメージが、最初あまり結びつかなかったんですが、そもそも何かきっかけはあったんでしょうか?

田中 そうですね。仕事としての接点は中々本当に無かったんですけど、好きな物は好きっていうところで初めはアクセスしていった感じです(笑)。めちゃくちゃカリスマ的な人が作った洋服なんで、単純に見たいっていう所からですけど、Homble Niño は本当にクオリティも申し分ないです。

——お二人の中で、多分原宿はそれこそ東京のスタンダードであり特別な場所だと思うんですが、今現在、かつての原宿に代わるようなスポットはあると思いますか?

江川 僕は率直に公園だと思うんですよね。駒沢公園とか世田谷公園とかそういう所の方が、構えずに好きなことを出来る場所だなとは思いますけどね。ホント、今はフリマとかの方がよっぽど何かを発信してるんじゃないかって。炎天下の中でずっとみんなやってますから(笑)。

田中 僕個人としては微力すぎるんですけど、確かに公園は行きますが(笑)、場所でどうこうより、僕らは何かしら発信しなくちゃいけないっていう立場で考えてますね。いつも何ができるの?っていうのはあります。もちろん今回のHomble Niño もその一つですし。ただ洋服を作ってる人とのお仕事っていうよりは、今は何かを発信しようとしている人とのお仕事っていう風に、ブランドの抜き方が変わりましたよね。「この人と一緒にやったら何か新しいことができるんじゃないかな?」っていうことが、今までになかったブランドピックアップの姿勢ですかね。

江川 (そういう考え方って)ちょっといいなぁ(笑)。

——ブランドを選ぶ時に、作ってる人のバックボーンも含めて考えたいってことですね。

田中 そうですね。僕らは洋服を見て抜くことしかできないんで、例えばずっとスケートをやって、チャリンコに乗ってきた人たちには絶対叶わない部分があると思うんです。僕らが箱を提供して、若いコにいろんなものを教えて行くというbr /か、偉そうに言えば教育していくというか……。『こんなカッコいい人たちがいて、こんなカッコいいことやってるんだよ』っていうのは、お店があって、お客さんが実際に足を運んでくれて初めて伝えていけると思うので。

江川 すごい。そういうお店だって改めて今知って、感動しちゃいました(笑)。


江川 芳文


‘90年代に成熟した、“裏原宿”を中心にした日本のストリートカルチャームーヴメントを牽引した一人。生粋のスケーターであり、フィックスギアの自転車を日本でいち早く乗り出した最先端のエクストリーマーでもある。2012年の秋冬よりHomble Niño のディレクターとして新たな動きを開始。ちなみにブランド名はスペイン語で”大人・子供”の意。一児の父。

田中 楽


エクストリームカルチャーに精通し、学生時代の’90年代は裏原フリークとして原宿を徘徊していた。SHIPS入社後、原宿店勤務を経てバイヤーへ就任。今までにないセレクト基準で、新たなジャンルを開拓中。

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